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鳶頭

とびがしら
名詞
1
標準
文例 · 用例
あの人は町内の鳶頭で、本名は平五郎、あたまが禿げているので薬罐平という綽名を付けられたのですが、あの人はまことに良い人で、町内の為にもよく働いてくれました。
唐人飴 半七捕物帳 青空文庫
蝶吉に肱鉄砲を食ッて、鳶頭に懐中の駒下駄を焼かれた上、人の妓を食おうとする、獅子身中の虫だとあって、内の姉御に御勘気を蒙ったのを、平蜘蛛で詑を入れて、以来きっと心得まするで、何卒相変りませず、今夜も来ている。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
町内の鳶頭をたたきおこして、わけえ者を五、六人借りてこい」 もうこうなると、伝六がまた早いこと早いこと、たちまちいなせな鳶の若い衆を七、八人ばかり引き連れて、どやどやと駆けもどってきたものでしたから、右門は確信をもって命令を発しました。
なぞの八卦見 右門捕物帖 青空文庫
――江戸ならば先ず、町の兄哥の鳶頭とでも言うところに違いない。
京へ上った退屈男 旗本退屈男 第四話 青空文庫
てまえと鳶頭がちゃんとここについていましたのに、あとで気がつきましたら、雪舟だけがなくなっていたのでござります」「なに、あと……?
身代わり花嫁 右門捕物帖 青空文庫
あとと申すと、鳶頭が帰ってからのことじゃな」「へえい。
身代わり花嫁 右門捕物帖 青空文庫
いつも気ぜわしげな男で、すぐに帰りましたゆえ、うちのものに玄関まで送らせまして、ふと気がつくと、もう雪舟が消えてなくなったのでござります」「すると、なんじゃな、もし疑いをかけるなら、その鳶頭とやらが怪しいわけじゃな」「ところが、それが大違いでござります。
身代わり花嫁 右門捕物帖 青空文庫
に組の金助といや古顔の鳶頭でござんすから、だんながたもご存じだろうと思いまするが、てまえの家はもう先代からの出入りで、今年七十になるまでただの一度も人からうしろ指さされたことのないっていうりちぎ一方の江戸っ子なんでござりますから、疑うどころか、怪しい節一つないんでござりまするよ。
身代わり花嫁 右門捕物帖 青空文庫