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ゆくと

ゆくと
副詞
1
標準
slowly
文例 · 用例
暫くゆくと自転車を坂の下に落として、自分一人は草を掴めば上れるが、自転車を置いとくわけにもいかずといふ災難者にあつた。
中原中也 (七銭でバットを買つて) 青空文庫
扨、気持は、そこで一先づ安らかとなつたが、作品が熟してゆくといふことは、時日を要することであるし又、漸次のことであるから今分つたからといつて、すぐに今迄よりも好いものを書いてみせろと期待されても、六ヶ敷い。
中原中也 詩壇への抱負 青空文庫
――然し、事象は歴史を織りなして行くであらうが、歴史が事象を織りなしてゆくとは冠履転倒のことであるから、時代なぞといふ方から文学を考へるよりも、文学者自体の実状を反省してみることは却て賢明なことであらう。
中原中也 撫でられた象 青空文庫
だが、読み出して、「一寸御相談したい事等」の所へゆくと、私は額に重い力を感じるのであつた。
――不真面目なわが心…… その一週間 青空文庫
街道を折れて、少し下り坂になる道をスタコラと歩いてゆくと、街道でしてゐた豆腐屋の喇叭の音は急に聞えなくなり、道の傍の、森の葉擦の音に私は淋しくなるのであつた。
――不真面目なわが心…… その一週間 青空文庫
私ははじめその女が爺々ィの女房ででもあるのかと思つてゐたが、さう云つてまた忽ちその女が向ふへゆくと、爺々ィが、「まあ、どこから出て来た女か知れないけれど、勧進帳で眠くなるなんて、呆れた奴だ」と云つて笑つた。
中原中也 我が生活 青空文庫
これは私が衣食住してゆくといふことの上には大いに不便なわけである、それは年来の経験でいやが応でも知つてゐる。
中原中也 我が生活 青空文庫
ストーブの上の薬鑵の湯気をみ入つてゐる時、「電車の救助網にでもかゝつて、今怪我をして病院にゆくとすれば、S子が見舞に来るんだ……」つてな夢みたいなものを鼻の上で小踊りさせた。
中原中也 分らないもの 青空文庫
作例 · 標準
彼は足元を確かめるように、ゆくと坂道を登っていった。
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「まあ、ゆくとしなさい」と祖母は急ぐ私をなだめた。
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時間を気にせず、ゆくと景色を楽しみながら散歩した。
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