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犇めく

ひしめく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
1
標準
to clamour
文例 · 用例
黒い水の、箱を溢るるばかり、乗客は総立ちに硝子に犇めく
泉鏡花 日本橋 青空文庫
窓から斜に差込んでくる光線のために、薄暗い天井の下に犇めく顔は殆どすべて歪んでゐた。
原民喜 火の子供 青空文庫
密閉されたガラスの棚には、大きな数十の古硯や古墨その他、古い文房具の犇めくように並んでいる中に混り、八大山人の対幅と、オートイユの競馬の版画が懸けてあって、扁額には「眉子山房」と鳴鶴風の意外に生真面目な字が読まれた。
横光利一 旅愁 青空文庫
頭の傍のスーツの中の父と、先日東野の持って来てくれた結納の金糸銀糸の鶴亀が、辷って行く車の方向に多忙な犇めく混雑を感じさせたが、間もなくそれも、トンネルを脱け出る空を見る思いで、次第に明るく展けてゆくのだった。
横光利一 旅愁 青空文庫
何だらうと云ひあひながら、前の方へ押し出されたものは、見てしまつた安堵で、後から押される人間の力を振り切つて、犇めく人の間を、ぐんぐんと外側へ出て来てゐる。
林芙美子 瀑布 青空文庫
即ち伊庭八郎一派の者が、三味線の音の絶えると同時に、毛脛屋敷へ乱入するや、浪士の群は狼狽し、逃げようとして犇めくところを、あるいは斬り、あるいは捕縛し、その物音に驚いて、地下室にいた源太夫一味が、周章てて遁がれようとするところを、これも斬ったり捕えたりして、一人のこさず狩取った迄であった。
国枝史郎 大捕物仙人壺 青空文庫
いや、平次の投錢は恐れないにしても、物々しく四方に犇めく氣合、いづれは役人の包圍の網が、此處を目當てに絞られるでせう。
辻斬綺談 錢形平次捕物控 青空文庫
いや、平次の投げ銭は恐れないにしても、物々しく四方に犇めく気合、いずれは役人の包囲の網が、ここを目当てに絞られるでしょう。
辻斬綺談 銭形平次捕物控 青空文庫
作例 · 標準
デモ隊がスローガンを叫び、通りを犇めきながら進んだ。
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試合終了のホイッスルが鳴ると、観客席から歓声が犇めいた
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舞台裏では、出番を待つ役者たちが緊張した面持ちで犇めいていた。
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