机辺
きへん
名詞
標準
near a desk
文例 · 用例
この机辺のどろどろの洪水を、たたきころして凝結させ、千代紙細工のように切り張りして、そうして、ひとつの文章に仕立てあげるのが、これまでの私の手段であった。
— 太宰治 『古典竜頭蛇尾』 青空文庫
」 私は机辺に散らばっているたくさんの書籍を見渡した。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
一たびは朝早く我机辺に泣くを見出し、二度目には雨ふりしきる日に垣の外より投入れられぬ。
— 北村透谷 『秋窓雑記』 青空文庫
自分は彼女に頼みもしなければ口にもしないのだが妻は時々自身の為に買つたのであらう本を私の机辺に置いて行く。
— 牧野信一 『五月のはじめ』 青空文庫
思ひ出のあるものを身近かに置くことの嫌ひな葛西氏であるが、この鉄瓶は、あれからずつと私の机辺で、葛西氏の思惑通り、私に別段何の関心も持たさずに、重宝してゐるやうだ。
— 牧野信一 『断想的に』 青空文庫
私に取つても一生かれの作は私の机辺から離るゝことはあるまいと思はれる。
— 田山録弥 『西鶴小論』 青空文庫
恨めしそうに跡を目送ッて文三は暫らく立在でいたが、やがて二階へ上ッて来て、まず手探りで洋燈を点じて机辺に蹲踞してから、さて、「実に淫哇だ。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
門外不出、黙々として終日机辺を離れなかつた。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
作例 · 標準
おっと、机辺にコーヒーをこぼしそうになって、慌ててカップを遠ざけた。
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執筆に行き詰まると、彼は机辺に飾った小さな多肉植物を眺めて心を落ち着かせる。
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「ほら、その机辺の書類の山に埋もれてるんじゃない?」と、同僚に指摘された。
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机辺を綺麗に片付けたおかげで、ようやく新しいプロジェクトに集中できそうだ。
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