現つ
うつつ
名詞頻度ランク #2736 · 青空 37 例
標準
reality
文例 · 用例
大君、我が大君、現つ神、神ゆゑに、雲の上の照る日の光 釆りてますかも。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
大君、我が大君、現つ神、神ゆゑに、雲の上の照る日の光、采りてますかも。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
紀元後二世紀頃にクロオディアス・プトレミィアスといふ数学・天文学・地理学に通じた男がゐたさうで、この男の生涯についてもはつきりしたことは何も伝はつてゐず、僅かにアントニイがエヂプトで現つを抜かしてゐた頃アレクサンドリアを見聞し、アントニイの死後まで生きてゐたことが解つてゐるだけです。
— 牧野信一 『『ユリイカ』挿話』 青空文庫
それを見聴きしていますと、現つ世には見も及ばず聴きもなれざる遠い昔の歴史の世界――全く恍惚の境に引きいれられまして、わたくしどもは、それが夢であるのか、現であるのか別ちのつかない場面に魂を彷彿とさせます。
— 上村松園 『「草紙洗」を描いて』 青空文庫
プリューシキンは登記の費用まで相手が持つと聞くと、このお客はよっぽどの馬鹿に違いない、そして役所勤めをしていたなどというのもいい加減の出鱈目で、以前はきっと軍人で女優にでも現つをぬかしていたのだろうときめてしまった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
いつか、誘いこむように睡気が忍びよって両の瞼がくっつきあい、という小唄も、馬の鼻息も轍の音も、もう夢現つに聞きながら、いつか隣りの乗合客を片隅へ押しつけるようにして、グウグウ鼾きをかいているのだ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
『お前は夢に見ただけぢやが、おらは現つで酷い目に会つたわい。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
* * * 話かはつて、その間に、悪魔はソローハの傍らですつかり現つを抜かしてゐた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
作例 · 標準
例句