生い先
おいさき
名詞
標準
one's future
文例 · 用例
妾は児の重ね重ね竜に縁あるを奇として、それに因める名をば命けつ、生い先の幸多かれと祷れるなりき。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
先日のお言葉のように生い先が哀れに思われます。
— 薄雲 『源氏物語』 青空文庫
私は年寄りだから、あなたの生い先が見られないだろうと、命のなくなるのを心細がったものですがね。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
なにしろ年を取って生い先の短い体だからね。
— 楠山正雄 『羅生門』 青空文庫
唯古語は近世又は中世以前の言葉であり、当然詩語としても生い先短い語である――人は詩語を第一国語にひき直してみて、或はすでに滅びた言葉として見ることがある。
— 折口信夫 『詩語としての日本語』 青空文庫
末子は、と見ると、これもすでに学校の第三学年を終わりかけて、日ごろ好きな裁縫や手芸なぞに残る一学年の生い先を競おうとしていた。
— 島崎藤村 『分配』 青空文庫
のみならず、後継者を作るというようなことは、生い先きが短いと覚悟した居士に在っては、それが唯一の慰藉ともなるのであったろうが、冷かにこれを言えば、そういう事はやや幼稚な考であって、居士の後継者は決して一小虚子を以てこれに満足すべきではなくして、広くこれを天下に求むべきであったのである。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
作例 · 標準
例句