神代杉
じんだいすぎ
名詞
標準
lignitized Japanese cedar
文例 · 用例
神楽殿の傍には、周囲六丈四尺、根廻りは二丈八尺、と測られた神代杉がそそり立って、割合に背丈は高くないけれど、一つ一つの年輪に、山の歴史の秘密をこめて、年代の威厳が作り出す色づけと輪廓づけを、神さびた境内の空気に行わたらせている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
二人は進退がきわまったところで、其の傍に一本の高い高い神代杉のような巨木が生えていた。
— 田中貢太郎 『白い花赤い茎』 青空文庫
そのマグダレナのマリアをもらって、神代杉の安額縁に収めて、下宿の※間に掲げてあったら、美人の写真なんかかけてけしからん、と言った友人もあった。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
三 六畳の座敷は南向で、拭き込んだ椽側の端に神代杉の手拭懸が置いてある。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
しかし床の間には竹田の描いた墨絵の観音と、その反対の壁には神代杉の額縁に填められたスピノザの肖像がかかっていました。
— 辻潤 『書斎』 青空文庫
今は水田となっている元の丹那沼の中からは、時々|神代杉を掘出すという事から始まって、土中から掘出し物をする話しが土地の者の口から出た。
— 江見水蔭 『丹那山の怪』 青空文庫
油絵の額縁もその通り世界中に拡がるべき性質のものだ、油絵を日本の表装仕立てなどしてはとうてい嫌味で滑稽だ、お座敷洋食となり、茶人の帽子となり神代杉となって怪しからず嫌味で下品なことになってしまう。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
たとえば、松は枯れればそのまま腐敗するが、杉は、神代杉という埋れ木になることが出来る。
— 水棲人 『人外魔境』 青空文庫
作例 · 標準
神代杉で作られた仏像は、数百年もの時を経て深い趣を醸し出している。
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地中に埋もれていた神代杉が発見され、その神秘的な色合いに人々は驚いた。
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この老舗旅館の調度品は、貴重な神代杉をふんだんに使用している。
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