山相
さんそう
名詞
標準
文例 · 用例
もう五にもなって真白でしょう、顔はむらになる……奥山相当で、煤けた行燈の影へ横向きに手を支いて、肩で挨拶をして出るんなら可いけれど、それだって凄いわね。
— 泉鏡花 『第二菎蒻本』 青空文庫
日本にも佐藤氏の山相祕録の如き書あつて、鑛山を鑑定するに望氣の法を以てすることを説きたるもあり、又實驗を重んじて學説を輕んずる實際家者流の鑛山師等は、今猶望氣の祕に憑つて山を相して居るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
眼前脚下は一大傾斜をなして下っていて、其の先に巍然として雄峙している穂高は、其の壮烈|儼偉な山相をムンズとばかりに示していた。
— 幸田露伴 『穂高岳』 青空文庫
日本にも佐藤氏の『山相秘録』のような書があって、鉱山を鑑定するのに望気の法ですることを説いたものもあり、また実験を重んじて学説を軽んじる実際家の鉱山師等は今|尚望気の秘伝に拠って山を判断しているのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
ええか、生駒山、生ける駒、馬と書く」「生駒ね、はい」「その山相、山の姿、山の形だの、それが、この頂上の四明に、よく似ている。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
わしが、牧に、四明での修法を断った上は、近畿の山では、生駒山の外に、同じ山相の山がない。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
鞍馬、愛宕でも、修法をするであろうが、第一の修法は、同じ山相の山で行うのを、秘呪の法としておるから、必ず、この生駒の頂へ参ろう。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
(あれが、山相相似ているというのか?
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫