柄元
つかもと
名詞
標準
文例 · 用例
ストレーカ自身もよほど烈しく抵抗したものと見え、右の手には柄元までべっとり血のついた小さなナイフをしっかりと握り、左の手には赤と黒との絹の襟飾を掴んでいた。
— SILVER BLAZE 『白銀の失踪』 青空文庫
とはいえストレーカ自身も襲撃者によほど激しく抵抗したと見え、右の手には柄元まで血まみれの小型ナイフを握り、左の手には赤と黒の絹製首巻きをつかんでいて、その首巻きは女中の証言によれば、前夜に厩舎へ来た不審者のつけていたものだとか。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫
と喬介は、今度は少しずつ梯子を登りながら、撥形鶴嘴の柄を持って先の穴を中心に廻転させ、やがてそれが刃を上にして殆ど垂直に近く立つ処までやると、恰度其処に出ているもう一本別の錆た鉄の支棒の尖に、その柄元を一寸引掛けた。
— 大阪圭吉 『気狂い機関車』 青空文庫
』 喬介は、手袋の指先で、柄元の塵を払い退けた。
— 大阪圭吉 『カンカン虫殺人事件』 青空文庫
柄元まで通って、向う側の垂れを破り、刀の斬尖が突き出る。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
」 とまた今度は、駕籠の背後から、中の女の背を突き通すように、柄元まで駕籠へ刺し込む。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
青眼にとった柄元を心もちおろすと、うしろへ踏みしめた左足の爪先に、思わず力が入って土くれを砕いた。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
けれども相手はナイフを抜いて、王の体へ柄元迄づぶりとつき立てた。
— BALTHASAR 『バルタザアル』 青空文庫