大骨
おおぼね
名詞
標準
large bone
文例 · 用例
が、何かしら、生きて行くのに大骨を折ると云ふことに、熱意を欠いたとでも云ふのであらうか。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
女主人は肉の小さい切れを、大骨折をして皿に取つた。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
彼としては非常な大骨折で、僅か二三日の間に、げツソリ頬の肉が※けたと思はれるばかり體も疲れ心も勞れた。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
浦口氏の「新評註ハムレット」には、原文も全部載っているので、辞書を片手に、大骨折りで読んでみた。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
からみ附くのに大骨折りさ。
— 太宰治 『失敗園』 青空文庫
てっきり、この界隈と見込みをつけ、一軒一軒さがして、いやもう大骨折さ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
ひとの心裡の説明は、その御当人にさえうまく出来ないものらしいし、まして私のような鈍才無学の者には、他人の気持など、わかりっこないのであるが、しかし、巷説の魯迅の転機は、私にはどうしても少し腑に落ちないところがあるので、敢えて苦手の理窟を大骨折りで述べて見た次第である。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
すると彼は、「人の福の為めに大骨ばかり折って、自分の為にはまず福運のある方じゃござんせんな」 と苦笑して、漸く耳朶のラヂオ体操の手を収めました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫