応験
おうげん
名詞
標準
文例 · 用例
他力易行と教えて来たが、思いに勝さる事実の応験。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
仏、菩薩に祈請を籠めて、その応験がないという不平であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
まして仏教の応験なるものは絶対合理的なものですからなおさらです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
酒場に入る前に何んな酒があるか一応験べたい者が、これに凭つて何時までゝも吟味し得るために備へられたベンチである。
— 牧野信一 『山彦の街』 青空文庫
そこに微妙な祈りの応験があるのだ。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
智識に成りますると山で坐禅をいたして居りましても、里のことは明かに分るという、応験化道極りなく百千年の前まで看ぬくというえらいお比丘尼で、五十余歳でございますが、年齢よりも十歳も若く見え、でっぷりして色白く、婦人の身でありながら種々なことを致します。
— 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 『粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)』 青空文庫
此山ハ村持ナレトモ松洗院ニ託シテ別当ノコトクセリ、明神ノ眷属トテ犬アリ、此犬ヲ乞ヒ借リ、狐ツキ或ハ猪鹿ノ防ヲナスニ応験アリトテ、比隣ノ村郷祈誓シテ参詣スルモノ多シ。
— 木暮理太郎 『二、三の山名について』 青空文庫
そうで無くとも日頃の神仏に願を掛けて、進んで夢を念じ夢を待ち、それが応験の有った場合も多かったことは、前期の文芸に親しむ程の人は皆知って居る。
— 柳田國男 『夢と文芸』 青空文庫