横流し
よこながし
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #26906 · 青空 24 例
標準
diversion into illegal channels
文例 · 用例
専売局自身が倉庫から大量持ち出して、横流しをしてるんですからねえ」 東京の人人はこの記事を読んで驚くだろうが、しかし私は驚かない。
— 織田作之助 『大阪の憂鬱』 青空文庫
逃げおくれた連中だけで十五万本、だから大阪全体でどれだけの横流し(などといやらしい紋切型言葉だが)の煙草があるか、想像も出来ないくらいだ。
— 織田作之助 『大阪の憂鬱』 青空文庫
それほど盗難が多いし、また闇商人が語っているように、横流しが多いのだ。
— 織田作之助 『大阪の憂鬱』 青空文庫
亢る氣の象は、人の上、天の下に横流して暴溢し、自を張つて他を壓するのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
が、幕府が瓦解し時勢が一変し、順風に帆を揚げたような伊藤の運勢が下り坂に向ったのを看取すると、天性の覇気が脱線して桁を外れた変態生活に横流した。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
揃いも揃って気骨稜々たる不遇の高材逸足の集合であって、大隈侯等の維新の当時の築地の梁山泊知らず、吏臭紛々たる明治の官界史にあっては恐らく当時の官報局ぐらい自由の空気の横流していたはけだし類を絶しているだろう。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
だいたい、こいつはPXの横流しだからな、理屈じゃ密輸品なんだぜ」 そういいながら、高志はつぎのロッカーをあける。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
工場の人々がゴム長靴から硫安までを熱心に増産しようとしているこころもちは、私たち市民消費者が、すべての配給機構や町会を自主化させ民主化させていろいろの組合を管理して横流しを防ごうとしている努力と全く結び合ったものである。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫