空豆
そらまめ
名詞
標準
文例 · 用例
到頭お島がつれられて行ったときに、彼は麦や空豆の作られた山畑の中に、熱い日に照されて土弄りをしていたが、無智な顔をして畑から出て来る汚いその姿を見たときには、お島は慄然とするほど厭であった。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
それからフッツリほおずきを鳴らさない、器用に何でも鳴るのだが――出たての空豆の皮などを、ついふッと吹きはするが、すぐ苦さがこみあげてくる。
— 長谷川時雨 『流れた唾き』 青空文庫
座敷に胡瓜と空豆の其角堂の夏の色紙がかかっていた。
— 正岡容 『随筆 寄席風俗』 青空文庫
例えばソラマメはソラマメでよろしく、なにも煩わしく蚕豆と併記する必要はない。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
ウメ、モモ、ケシ、ダイコン、エンドウ、ソラマメ、トウモロコシ、イネ、ムギ、ソバ、クリ、クヌギ、ならびにチャの実などがそれである。
— 牧野富太郎 『植物知識』 青空文庫
コーヒーの偽物 挽いたコーヒーをソラマメやエンドウマメで誤魔化す不正は、それほど以前のことではなく、公衆の注目を惹いたもう1つの問題であった。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
エンドウや、ソラマメや、カブや、タマナの花といっしょに来たよ。
— NILS HOLGERSSONS UNDERBARA RESA GENOM SVERIGE 『ニールスのふしぎな旅』 青空文庫
腰布から取り出した小さな茶色の物体は形と言い、色と言い、乾燥ソラマメのようだ。
— BEING AN ADVENTURE OF DRENTON DENN, SPECIAL COMMISSIONER 『ドレントン・デン特派員の冒険』 青空文庫