秉公
へいこう
名詞
標準
文例 · 用例
二氏の「秉公持平の善政」というのは何らの具体的政見も伴わない支那流の空名虚辞に過ぎないのですからまだ少しも政論の域に入っていないものだと思います。
— 与謝野晶子 『選挙に対する婦人の希望』 青空文庫
私は秉公持平説を口にする寺内、後藤二氏が憲政会ばかりを政権争奪者として悪罵し、政友会を専ら誠意に富んだ政党であるかの如く曲庇した偏頗の沙汰を陋とします。
— 与謝野晶子 『選挙に対する婦人の希望』 青空文庫
それでは秉公持平の正反対に、みずから政争の有力な選手になって反対党の敵意を挑発し、復讐として肉を噬い髄を啜るとも飽かないような深怨を結ばせて、ますます陰険、醜陋、残忍を以て終始する政界の私闘を助長する危険があると思います。
— 与謝野晶子 『選挙に対する婦人の希望』 青空文庫
ある時子規居士は余の不勉強の主因を非風君の家に同居しているのに在るとして、「家がも少し広ければお前も一緒に居てもいいけれど、秉公一人だけでも母なんか大分急がしそうだから二人はむずかしかろう。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
それもよく見ておるとお前一人の時はそれほどでもないが秉公――碧梧桐――と一緒になるとたちまち駄目になってしまうように思う。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫