生れ付き
うまれつき
名詞
標準
文例 · 用例
今こそ地殻ののろのろのぼりや風や空気のおかげで、おれたちと肩をならべてゐるが、元来おれたちとはまるで生れ付きがちがふんだ。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
竃猫といふのは、これは生れ付きではありません。
— ……ある小さな官衙に関する幻想…… 『猫の事務所』 青空文庫
生れ付きは何猫でもいいのですが、夜かまどの中にはひつてねむる癖があるために、いつでもからだが煤できたなく、殊に鼻と耳にはまつくろにすみがついて、何だか狸のやうな猫のことを云ふのです。
— ……ある小さな官衙に関する幻想…… 『猫の事務所』 青空文庫
今こそ地殻ののろのろのぼりや風や空気のおかげで、おれたちと肩をならべているが、元来おれたちとはまるで生れ付きがちがうんだ。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
ところが、老先生にはこの両方の極端のところだけあって、中辺のじっくりした考えが生れ付き抜けていなさる。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
都会児の洗練透徹した機智は生れ付きのものだった。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
女は生れ付きの女の防禦心から眼をわきへ外らした。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
人の好き嫌いは、何だか生れ付きに定まっているように思う。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫