池中
ちちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
池中に棲息するある生物の研究を、学位論文の題目とした先輩が、少なくも二人はあるそうである。
— 寺田寅彦 『池』 青空文庫
次は熊城で――朔郎が失ったと云うもう一本の鏨が発見され、その個所が、久八が蹲んでいたと云う場所の直前五|米の池中だったと云う事。
— 小栗虫太郎 『後光殺人事件』 青空文庫
尤も、中島商相を弾劾した菊池中将(九州の菊池神社を中心として、菊池同族会なるものあり、中将はその会長である。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
『水経注』に※池中神馬あり、家馬これと交われば、日に五百里行く駿駒を生むと。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『大清一統志』に、江南金竜池、深さ測られず、唐初その中から一馬出で、朝は郊坡を奔り騰り、夜は池中へ入る、尉遅敬徳これを捕えたと(巻八十)。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
況や沙門|喬答摩(佛の事)其親族を王に誅盡されたから、其惡心のまゝにどんな深重の呪詛を爲るか知れぬとて、王を池中の一柱樓に住ませ避難せしめたと出るで分る。
— 南方熊楠 『詛言に就て』 青空文庫
苔桃、巌香蘭、岩梅、ちんぐるま草、栂桜、岩髭、千島竜胆など生いて、池中の巌石にも及べり。
— 大町桂月 『層雲峡より大雪山へ』 青空文庫
池中に赤白幾尾の大鯉あり。
— 大町桂月 『鹿島詣』 青空文庫