憶度
憶度
名詞
標準
文例 · 用例
詩の世界は人間界の実象のみの占領すべきものにあらず、昼を前にし夜を後にし、天を上にし地を下にする無辺無量無方の娑婆は、即ち詩の世界なり、その中に遍満するものを日月星辰の見るべきものゝみにあらずとするは、自然の憶度なり。
— 北村透谷 『他界に対する観念』 青空文庫
生死は人の疑ふところ、霊魂は人の惑ふところ、この疑惑を以て三千世界に対する憶度に加ふれば、自からにして他界を観念せずんばあらず。
— 北村透谷 『他界に対する観念』 青空文庫
いわんや、未来を説くは憶度より出でたる空言にして、実事はなく人倫に益なし」と。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
吾人もまた、五官以内にてこれを憶度するよりせんかたなし。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
しかし文中「星翁の家法」云々の語によって憶度するに安政五年九月星巌の死してより後の如くに思われる。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫