肥馬
ひば
名詞
標準
fat horse
文例 · 用例
肥馬に跨り、革の鞭をとつて鞍の上から豊に睨み廻す時のやうな心持がかなり緊張を感ぜしめた。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
寺院は随一の華主なる豆府屋の担夫一人、夕巡回にまた例の商売をなさんとて、四ツ谷|油揚坂なる宗福寺に来りけるが、数十輛の馬車、腕車、梶棒を連ね輪を駢べて、肥馬|嘶き、道を擁し、馭者、馬丁、車夫の輩、手に手に桝を取りて控えたる境内には、一百有余の俵を積み、白米|筵に山をなせり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
瀟洒な洋装で肥馬に横乗りするものを其処ら中で見掛けた。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
竜動に巍々たる大廈石室なり、その市街に来往する肥馬軽車なり、公園の壮麗、寺院の宏大、これを作りてこれを維持するその費用の一部分は、遠く野蛮未開の国土より来りしものならん。
— 福沢諭吉 『教育の目的』 青空文庫
そのおれば嬋娟たる美姫を擁して巍々たる楼閣に住し、出ずれば肥馬に跨り、軽車に駕し、隷従雲のごときは全国人民をして風に櫛り、雨に浴し、父子兄弟妻子をしてあいともに離散し、あいともに溝壑に転ぜしめたればなり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
馬も好きで、男のように肥馬にまたがって遠乗りに出たりする。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
肥馬軽車街路平、無風無樹暑如烹、日将暮処涼先動、女似飛蝉張翅行。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
――「赤は斉に行くのに、肥馬に乗り軽い毛衣を着ていたくらいだ。
— 下村湖人 『現代訳論語』 青空文庫
作例 · 標準
領主の乗る肥馬は、見事な毛並みで周囲の目を引いた。
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訓練された肥馬たちは、重い荷物を難なく運んだ。
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戦場で、将軍は一頭の肥馬に跨り、兵士たちを鼓舞した。
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