臣道
しんどう
名詞
標準
文例 · 用例
日本の君臣道とは根柢から異なった彼の国のこととて、当然、彼はまず、武帝を怨んだ。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
然し、天下の政権を握つた徳川家康が、治国の道徳的基礎として、従来の戦国武士道を、学問に依つて、新らしい君臣道徳に体系づけようとしたことは、やがて天下の武士に、君臣の大義名分を知らせることに役立つた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
左大臣道世様の家来になることは、田舎の百姓の子である一郎次に取っては、この上もない出世でありました。
— 菊池寛 『三人兄弟』 青空文庫
「これこそは臣道の大綱でござって、上は将軍家より下は庶民にまで、一様に行ない違うべからざる、一大事の道でござりますぞ!
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
一番極端な例は、八紘一宇とか、臣道実践とかいふことを、口の先で云つてゐれば、万事通用するなどゝ簡単に考へてしまふことです。
— ――某氏との談話―― 『既往文化と新文化』 青空文庫
例へばいま、臣道といふことが云はれてゐる。
— ――某氏との談話―― 『既往文化と新文化』 青空文庫
近衛首相の声明にある「臣道実践」とは、国民おのおのがその職域を通じて奉公の誠をいたすことに違ひありませんが、なほ、その言葉の深い意味は、日本臣民の一人一人が、国体の尊厳と歴史の精華とを、その思想と行動のうちにはつきり現すことだと、われわれは確信するものであります。
— 岸田國士 『文化の新体制』 青空文庫
大政翼賛運動の標語は「臣道実践」である。
— 岸田國士 『青年へ』 青空文庫