秀抜
しゅうばつ
形容動詞名詞
標準
outstanding
文例 · 用例
一芸に於いて秀抜の技倆を有すること。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
もはや日没ちかく、残光を浴びて山の峯々が幽かに明るく、線の起伏も、こだわらずゆったり流れて、人生的にやさしく、富士山の、人も無げなる秀抜と較べて、相まさること数倍である、と笠井さんは考えた。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
若し、秀抜な山のたたずまいや、雄渾な波濤の海を眺めやったなら、それを讃嘆する心の興奮に伴って、さすがに埋め尽した積りの珪次との初恋の埋火が、私の心に掻き起されないものでもないような気がしてならなかったのでありました。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
共に語り、共にはげまし合う事の出来る秀抜のライバルが、うようよいるかと思ったら、これではまるで、また中学校の一年へ改めてはいり直したようなものだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
しかるにまた、献身、謙譲、義侠のふうをてらい、鳳凰、極楽鳥の秀抜、華麗を装わむとするの情、この市に住むものたちより激しきはないのである。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
超人説ケル小心、恐々ノ人ノ子、笑イナガラ厳粛ノコトヲ語レ、ト秀抜真珠ノ哲人、叫ンデ自責、狂死シタ。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
けれども、実際の富士は、鈍角も鈍角、のろくさと拡がり、東西、百二十四度、南北は百十七度、決して、秀抜の、すらと高い山ではない。
— 太宰治 『富嶽百景』 青空文庫
一点にごらぬ清らかの生活を営み、友にも厚き好学の青年、創作に於いては秀抜の技量を有し、その日その日の暮しに困らぬほどの財産さえあったのに、サラリイマンを尊び、あこがれ、ついには恐れて、おのが知れる限りのサラリイマンに、阿諛、追従、見るにしのびざるものがあったのである。
— 太宰治 『狂言の神』 青空文庫
作例 · 標準
彼のピアノ演奏は、技術的な正確さだけでなく表現力においても群を抜いて秀抜だった。
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このカメラの夜景モードの美しさは、同価格帯の製品の中でも秀抜な出来栄えだ。
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彼の危機管理能力は秀抜で、どんなトラブルが起きても冷静に対処してくれる。
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