曰くありげ
いわくありげ
形容動詞
標準
meaningful
文例 · 用例
その押入の隅には、彼が十年このかた、有頂天な歡喜をもつて書き綴つた千枚ほどの原稿が曰くありげに積まれてあるのださうである。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
その押入の隅には、彼が十年このかた、有頂天な歓喜をもって書き綴った千枚ほどの原稿が曰くありげに積まれてあるのだそうである。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
一見どうでもよいことのようだったが、これが妙に曰くありげで、なかなか莫迦に出来ぬ思いつきだった。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
何か曰くありげでした。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫
それからこの二人の男がけして一緒にはおらず、ひとりが姿を現しているときはいつももう一方がいないという事実が、曰くありげである。
— A CASE OF IDENTITY 『同一事件』 青空文庫
一望した景色のなかで動いているのはふたりだけで、一方は自転車にすっくと乗った優雅な女性、もう一方はその後ろで取っ手に身を屈め、その動きひとつひとつがこそこそとして妙に曰くありげな男。
— THE ADVENTURE OF THE SOLITARY CYCLIST 『自転車乗りの影』 青空文庫
そして、曰くありげにじろじろとさよを視、質問した。
— 宮本百合子 『心の河』 青空文庫
曰くありげな言葉に、客は大抵、「何だい」と訊きかえした。
— 宮本百合子 『小村淡彩』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は曰くありげな表情で私を見た。
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その古文書には曰くありげな文字が書かれていた。
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曰くありげな瞳で、彼は過去を語り始めた。
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