愛煙
あいえん
名詞
標準
文例 · 用例
その頃同年輩の中学生で喫煙するのはちっとも珍しくなかったし、それに父は非常な愛煙家であったから両親の許可を得るには何の困難もなかった。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
愛煙家のあいだで琥珀と呼んでいるものだ。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫
それは愛煙家のうちでも、最も特異な吸い方なのだ。
— 海野十三 『ゴールデン・バット事件』 青空文庫
ひとを熱中させるところね――でも、わたしはまだ新聞ひとつよめないんだから……」 はじめ元気よく喋り出して、間もなく素直に悄気た伸子を、その比田礼二という記者は、いかにも愛煙家らしい象牙色の歯をみせて笑った。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
随って、客は大抵愛煙家だった。
— 豊島与志雄 『阿亀』 青空文庫
十一谷君の愛煙は世に有名である。
— 豊島与志雄 『十一谷義三郎を語る』 青空文庫
而も十一谷君は、蝋引きの吸口を必ず用いて、普通の愛煙家のようにじかに吸うことがなかった。
— 豊島与志雄 『十一谷義三郎を語る』 青空文庫
彼はそれを手にすると、よほどの愛煙家とみえて、どこのシガーかを鑑定するように眺めた。
— 上床 『世界怪談名作集』 青空文庫