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虚々

きょきょ
名詞
1
標準
文例 · 用例
しばらく虚々実々、無言にして、天体の日月星辰を運行る中に、新生の惑星が新しく軌道を探すと同じ叡智が二人の中に駈け廻った。
岡本かの子 富士 青空文庫
豹吉を取り巻いている隼団の連中を兵古帯のお加代をはじめ青蛇団の連中が取巻き、龍太の拳銃とお加代の拳銃が虚々実々の阿※の呼吸をはかりながら、今にも火花を散らそうとしていた。
織田作之助 夜光虫 青空文庫
新聞社同志の虚々実々の駆引きは勿論である。
織田作之助 聴雨 青空文庫
それから日蔭に生まれた平民の子が急に日向に出て金箔を付けられたのが嬉しくて、幾らか虚榮心に眼を眩まされた形で、虚々と日を暮してゐた。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
*      *      *      *      * 周三は、一ヶ|月ばかり虚々と暮して了ツた。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
斬り合いの描写の変遷を見るのに、江戸時代の文学の、斬り合いの描写といえば、所謂、「丁々発止、虚々実々の云々」の流儀に定っていたものであった。
直木三十五 大衆文芸作法 青空文庫
とか――つまり、微に入り、細に亙り、大阪の文化性を論じ、忽ち女郎の弁当に移り、千変万化、虚々実々、上段下段と斬結ぶつもりであったが――雨である。
直木三十五 大阪を歩く 青空文庫
大王は寡兵をもって常に積極的にこれに当ったが、ダウンの作戦また頗る巧妙で虚々実々いわゆる機動作戦の妙を発揮した。
石原莞爾 戦争史大観 青空文庫