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鉛玉

なまりだま
名詞
1
標準
文例 · 用例
銃口にはめた真鍮の蓋のようなものを注意して見ているうちに、自分が中学生のとき、エンピール銃に鉛玉を込めて射的をやった事を想い出した。
寺田寅彦 雑記(1) 青空文庫
自分らはこれを天文台と名づけていたが、実は昔の射的場の玉よけの跡であったので時々砂の中から長い鉛玉を掘り出す事があった。
寺田寅彦 花物語 青空文庫
そのほか、隅々まで舞台|栄えばかりを主眼にしてありまして、利き処利き処には無闇と針金や鯨鬚や鉛玉なんぞを使ってあるのですが、それでいてスッキリと、しなやかにという注文ですから職人もよっぽど屁古垂れたことでしょう。
夢野久作 押絵の奇蹟 青空文庫
坐っていると結い立ての島田髷が重苦しく、根本から頭の髄が重い鉛玉でも乗せたようにしかまってくる。
地に潜むもの 地上 青空文庫
そうすると、第三段になって女王の仰せには、「よければ、あの奥の間へ泊めて頂戴な」「あの奥の間――」と言って、米友が鉛玉を飲まされたように、眼をまるくせざるを得ませんでした。
新月の巻 大菩薩峠 青空文庫
――そこで、長い羅宇に紐を卷いて、花火筒の手輕なものゝやうな鐵砲をつくり、中へ煙硝を詰めて、鏨を鉛玉の代りに撃ち出すことを考へた。
花見の留守 錢形平次捕物控 青空文庫
――そこで、長い羅宇に紐を巻いて、花火筒の手軽なもののような鉄砲をつくり、中へ煙硝を詰めて、鏨を鉛玉の代りに撃ち出すことを考えた。
花見の留守 銭形平次捕物控 青空文庫
さッ、お白洲だぞ、世話をやかせずに、泥を吐かねえと、捕縄の端の鉛玉が横ッ面へ飛んで行くからそう思えッ」 と、凄味を加えた言葉つきで、右腕の袖をつまみあげた。
剣山の巻 鳴門秘帖 青空文庫