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愛陶

あいとう
名詞
1
標準
文例 · 用例
(昭和十一年)馬場※一氏の書 馬場さんが大臣になられる二、三週間前のこと、私は大阪の勧業銀行に愛陶趣味の目の敵田辺加多丸支店長を訪れ、しばし、応接間に待つ中、ふと卓上に眼をやると、二寸に三寸もあろうと思われる特大型広告マッチがレッテルの魅力によって妙に眼を射る。
北大路魯山人 現代能書批評 青空文庫
ゆえに苟くも愛陶家たる以上、また、自家に窯を築く個人作家たる以上は、何一つすら他人に任せることなく、製作の悉くを自分で作るべきが当然だと思う。
北大路魯山人 窯を築いて知り得たこと 青空文庫
また、それに具わった美に心を打たれて心身を浄める等々、これらの事柄を大切に心得る方の愛陶組である。
北大路魯山人 古九谷観 青空文庫
人の良い、職人風の無い、気易く付き合いの出来る彼は、その後継者たちに愛され、一部の新しき愛陶家によって彼の作業は支持され、先ず得意の中に老陶家の一人として、今日に及んだと見て間違いなかろう。
北大路魯山人 河井寛次郎近作展の感想 青空文庫
近来眼利きの一部愛陶家たちに、皿と言わず、鉢と言わず、天啓赤絵が俄然高値を呼ぶに至ったというのも、このように日本趣味から見て、ぴったりするものを含んでいたからに他なるまい。
北大路魯山人 古器観道楽 青空文庫
それかあらぬか、これを愛する者、喜ぶ者はひとかどの骨董卒業生か、茶道から覚え入った愛陶家か、稀に天才的に審美眼を具えたものたちと言えよう。
北大路魯山人 古器観道楽 青空文庫
それはともかく、人事は別として、僕の如きは数ある陶器中もし唐津の美を除くとしたら、愛陶熱がぐんと下ってしまうかも知れない。
北大路魯山人 古器観道楽 青空文庫
その上、他に全然比類を見ない快い乳白色であることが人を魅きつけ、しかも、所々に朝日のような呈色を見るのでありますから、おのずと愛陶家の精神を奮わせずにはおりません。
北大路魯山人 古器観道楽 青空文庫