祠官
しかん
名詞
標準
文例 · 用例
奥州|郡山の八幡宮の祠官安藤筑前親重の子で、寛政二年に生れたらしい。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
明治五年八月に七十八歳で向島|龜戸神社の祠官となり、眼疾のために殆ど失明して終つたと云ふことである。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
信長等が予想して居た通りに義元、頻々たる勝報に心喜んで附近の祠官、僧侶がお祝の酒|肴を取そろえて来たのに気をよくして酒宴をもよおして居た。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
春満の家は代々京都伏見稲荷山の祠官である。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
その祭日に祠を常緑葉と花で飾り、石造の神像を丹と油で塗り替え、花鬘をその頸にかけ、果を供え、樟脳に点火して薫らせ廻り、香を焼き飯餅を奉る、祠官神前に供えた椰子を砕き一、二片を信徒に与う。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
祠官|蜂起して王に訴え、国中の豕を全滅せよと請うたのでその通りの勅令が出た。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
案内者曰く、これこの山路を開きたる御嶽神社の祠官、中澤駒吉といふ人の銅像也。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
その四代の孫、今なほ祠官をつとむと。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫