冠婚
かんこん
名詞
標準
文例 · 用例
商売病、冠婚葬祭や町内の集合の料理などの註文が多かったから、近所の評判が大事だった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
例えば冠婚葬祭の義理は平気で欠かしてしまう。
— 織田作之助 『鬼』 青空文庫
冠婚葬祭を軽んずる様で人間出世は出来ぬという信念をもっている。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
そのほか冠婚葬祭何につけても、それぞれのしきたりに從ひ、その家の格式に從つて出費がある。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
八卦屋が、二つに分れると、四い屋になって、四い屋と、八卦屋とが合併すると、ハッケヨイヤ」「うるせえな、師匠」「師匠が二つに分れると、既ち二升、冠婚葬祭、総て、酒は二升ときまっている。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
新家とか分家とかそういう家を、一つ所へ八九軒建て、それだけで一郷を作り、その家々だけで団結し、共同の収穫所や風呂などを作り、祭葬冠婚の場合には、その中での宗家へ集まり、酒を飲み飯を食う。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
冠婚葬祭には特配なしのよし。
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫
根神は一村の人と親しい事、のろよりも濃かるべきはず故、冠婚葬祭の世話を焼くは勿論、運命・吉凶・鎮魂術まで見てやつた処から、ゆた神人たる職業が分化して来たのではあるまいか。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫