夜語り
よがたり
名詞
標準
evening chat
文例 · 用例
十年互いに知りてついに路傍の石に置く露ほどの思いなく打ち過ぐるも人と人との交わりなり、今日見て今夜語り、その夜の夢に互いに行く末を契るも人と人との縁なり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
遺稿集の題は「北極星」としたい気持です、小生は三田と或る夜語り合った北極星の事に就いて何か書きたい気持です、ともそのお葉書にしたためられてあった。
— 太宰治 『散華』 青空文庫
ある田舎の駅舎で落合つて、一夜語り明して、『己はこれから波斯に行く……。
— 田山録弥 『ペチヨリンとゲザ』 青空文庫
從つて第三者たる指導者も不用で、靈媒と例の友人の二人だけが對座して、綿々たる夜語りに時間を送つたのである。
— 海野十三 『心靈研究會の怪』 青空文庫
あれと一夜語り明かして見たい。
— 江見水蔭 『備前天一坊』 青空文庫
夜語りWell my dear, あれはお伽話見たいな話だよ、おれもお前も知らない世界、雪降る窓に蝋燭の灯あかあかと、家内そろつてお年越しの祭り……(丸太小舍には息吹く年の瀬。
— 福士幸次郎 『展望』 青空文庫
その日には奥筋の方から着いたお粂らを迎えて半蔵の霊前に今一夜語り明かそうという手はずも定めてある。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
前夜語りきれなかった一年の話題がまだなんとたくさん残っていることであろう。
— 中村地平 『霧の蕃社』 青空文庫