転がり出る
ころがりでる
動詞
標準
文例 · 用例
二等よりもより雑然たる諸相の中から、湧き出る、溢れ出る、転がり出る、飛び出る、それらの如く、蠢々として、哀々として、莞爾として、突兀として、二人三人五人の青年たちがむくりむくりと起き上って来た。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
若い令嬢二人は、漱石氏の口から軽い皮肉が転がり出る度にかうした阿父様を持つ事が出来た自分達の仕合せを喜んでゐるらしかつた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
卓連俊は自分の寝床のそばへ売卜の道具のはいった小鞄を取りに行こうとして、上着の下から火酒の壜が転がり出る。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
頭から掻巻を被ったお銀様が、俵を転がしたように火の中を転がり出ると、それに驚いた神尾主膳が、同じように槍を持ったまま転がりました。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
又、一山十銭の蕗の薹を何故食べぬうちにひからびさしてしまつたかとは、すてるときに一ツが芥箱の外へころがり出る感情なのであろうか。
— 尾形亀之助 『障子のある家』 青空文庫