美的生活
びてきせいかつ
名詞
標準
an aesthetic existence
文例 · 用例
だがもし――或る人が利休に關して述べたやうに――風流といふことの生活的レアリチイが、經濟學的利用價値に於ける美の創造(廢物利用としての簡易美的生活)と言ふことになるとしたら、わが室生犀星の生活樣式などは、全く風流の極意を捉へたものである。
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
そこには琴、鏡臺、二三の女に適はしい書籍の類があつて、おつなの稀にする美的生活の一面を暗示するのである。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
しかし科学者には科学者以外の味わう事のできぬような美的生活がある事は事実である。
— 寺田寅彦 『科学者と芸術家』 青空文庫
寧ろ貧富と幸福不幸福とを正比例だと思う如き妄見を脱却して、貧乏は貧乏でも幸福は幸福であるという見方にして、灰打ちたたく鰮一枚を二人で飯の菜にしても、清く面白く暮らした方が端的に美的生活即幸福生活である。
— 幸田露伴 『貧富幸不幸』 青空文庫
其他、没理想の議論でも、ハルトマンの美学でも、ニイチエの美的生活でも、イブセンでも、オスカーワイルドでも、所謂自然主義でも、皆なさうである。
— 田山録弥 『明治文学の概観』 青空文庫
自然主義は思想生活の根底となり、当時病天才の名をほしいままにした高山樗牛らの一団はニイチェの思想を標榜して「美的生活」とか「清盛論」というような大胆奔放な言説をもって思想の維新を叫んでいた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
その頃師の坪内逍遙氏などと一緒に、高山|樗牛の美的生活論に反抗の声を揚げてゐた氏は、その高山氏に立聴されるのを気遣ひでもするやうに、そつと声を低めて、「美的生活も高山君の議論では承知出来かねるが、紋十郎の芸術からはその儘受け容れる事が出来ますね。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
人若し吾人の言をなすに先だちて、美的生活とは何ぞやと問はば、吾人答へて曰はむ、糧と衣よりも優りたる生命と身體とに事ふもの是れ也と。
— 高山樗牛 『美的生活を論ず』 青空文庫
作例 · 標準
彼は裕福な生活を送り、絵画や音楽に囲まれた美的生活を楽しんでいる。
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彼女は日々の忙しさから離れ、精神的な豊かさを求める美的生活を選んだ。
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多くの芸術家は、独自の美的生活を追求する。
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