吹き散らす
ふきちらす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to scatter
文例 · 用例
恰も往来の塵同様、ハイカラ風の吹き散らすに任せ、文化の雨がタタキ流すに任せております。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
そんな用意などは初めからされてなかった上に、海の風は何も何も吹き散らす。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
都会に住む、手の白い役人や学者が、日給を貰って名文に綴り上げて、メガホンで吹き散らすお役目物の宣伝と、この侠客の態度とは、その真実味に於て、鉄の弾丸と風船玉ほどの違いがある。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
三つの煙りが蓋の上に塊まって茶色の球が出来ると思うと、雨を帯びた風が颯と来て吹き散らす。
— 夏目漱石 『一夜』 青空文庫
左右が柴垣になっている小路を通り、浅い流れも踏み越えて行く馬の足音なども忍ばせているのであるが、薫の身についた芳香を風が吹き散らすために、覚えもない香を寝ざめの窓の内に嗅いで驚く人々もあった。
— 橋姫 『源氏物語』 青空文庫
空には上弦の初夏の月が、朧ろに霞んだ光を零し、川面を渡る深夜の風は並木の桜の若葉に戦いで清々しい香いを吹き散らす。
— 国枝史郎 『紅白縮緬組』 青空文庫
行手を遮るものは主でも斃せ、闇吹き散らす鼻嵐を見よ。
— 夏目漱石 『幻影の盾』 青空文庫
けれども吉川という名前を聞いたお延の耳には、それが今までの気分を一度に吹き散らす風のように響いた。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
作例 · 標準
強い風が、校庭の砂埃を一面に吹き散らした。
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彼女は怒りに任せて、テーブルの上の書類を吹き散らした。
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秋の風が、紅葉した葉を山野に吹き散らしていった。
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標準
to spread a rumor
作例 · 標準
悪意のある噂は、あっという間に人々の間で吹き散らされた。
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彼は事実と異なる情報を面白おかしく吹き散らしていた。
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根拠のない憶測が、SNS上でさらに吹き散らされていった。
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