幻辞.com

名詞
1
標準
文例 · 用例
その他は、四国にも九州にもいまのところ見当らぬそうで、箱根サンショウウオというのが関東地方に棲息して居りますけれども、あれはまた全く違った構造を持っているもので、せいぜい※くらいの大きさでありまして、それ以上は大きくなりませぬ。
太宰治 黄村先生言行録 青空文庫
元祖本家黒焼屋の津田黒焼舗と一切黒焼屋の高津黒焼惣本家鳥屋市兵衛本舗の二軒が隣合せに並んでいて、どちらが元祖かちょっとわからぬが、とにかくどちらもいもりをはじめとして、虎足、縞蛇、ばい、螺、山蟹、猪肝、蝉|脱皮、泥亀頭、※手、牛歯、蓮根、茄子、桃、南天賓などの黒焼を売っているのだ。
織田作之助 大阪発見 青空文庫
欄間にござる天女を、蛇が捲いたような、いや、奥庭の池の鯉を、※が食い破りましたそうな儀で。
泉鏡花 山吹 青空文庫
水底には蒼龍のぬしを潛めて、大なる※の影の、藻に亂るゝ、と聞くものを。
泉鏡太郎 十和田の夏霧 青空文庫
――前日、子の口の朝の汀に打ち群るゝ飴色の小蝦の下を、ちよろ/\と走つた――真黒な※に似て双ながら、こゝに其の丈十|丈に余んぬる。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
波、波、波は、一|面に陰鬱に、三|角に立つて、同じやうに動いて、鱗のざわ/\と鳴る状に、※の群る状に、寂然と果しなく流れ流るゝ。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
五|彩の漣は鴛鴦を浮べ、沖の巌は羽音とゝもに鵜を放ち、千|仭の断崖の帳は、藍瓶の淵に染まつて、黒き※の其の丈大蛇の如きを沈めて暗い。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
彼は肴屋に螺を一籠誂え、銀子を促した。
徳田秋声 縮図 青空文庫