白駒
はっく
名詞
標準
文例 · 用例
この都あはれ不滅の精力に歓喜あれよ幸あれよ驕盛あれよ光栄あれよいま悠々と高照り驕慢栄ゆる天日は時の白駒駆りすゝめ白銀の鞭、金の馬具輪車軋らす光道の十方かけて煌々と投ぐる金の矢銀の矢に赫奕として照りかへす朝の光に新たまる都の声よ。
— 北原白秋 『全都覚醒賦』 青空文庫
もう一人の武士は河野治国で、卯の花縅の鎧を着、兜はわざと侍者に持たせ、浅黄|欝金の母衣をかけ、紅手綱の白駒にのり、時秀と並んで歩ませて来たが、「安嘉、達知の二つの門は、我ら両人にて受け取るべし、違算あるべからず」 と豪笑し、別の木戸から引き上げて行った。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
その渺としてひろい平野の一本杉に、一ぴきの白駒がつながれていた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
さ、早く、これへ」 と白駒の手綱をひきだしたとき、はじめて月に照らされた覆面のまなざしを見た伊那丸は、思わずおおきなこえで、「や!
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
と――伊那丸が、「ごめん――」 と、目礼をして、まッ先に、白駒の金鞍にヒラリと乗る。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
もう土蔵の柵につないであった、月江の白駒は乗り人と共にその姿が見えません。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
初めは八岳麓の白駒※池という池に行く予定であった。
— 梅崎春生 『八ガ岳に追いかえされる』 青空文庫
やはり予定どおり白駒※池にしようよ」 と哀れっぽい声を出していたが、僕は少し酔っぱらっていたので、「いいじゃあないか。
— 梅崎春生 『八ガ岳に追いかえされる』 青空文庫