人爵
じんしゃく
名詞
標準
worldly honors
文例 · 用例
君のは人爵に過ぎぬ。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
侯爵伯爵を罵る口から能くもそんな言葉が出る、矢張人物よりも人爵の方が先生には難有いのだろう、見下げ果てた方だと口を衝いて出ようとする一語を彼はじっと怺えている。
— 国木田独歩 『富岡先生』 青空文庫
その説の大要に以為らく、「自由平等は人間社会の大原則なり、世に階級あるの理なく、人爵あるの理なく、礼法慣習を守るべきの理なく、世襲権利あるの理なく、したがって世襲君主あるの理なし、俗は質朴簡易を貴ぶ、政は君主共和を尚ぶ」と。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
おまへは、他日、一人の男として、昂然とみづから立つことが出来る、清く雄雄しく立つことが出来る、また思ひ切り人と自然を愛することが出来る、(征服の中枢は愛である、)また疑惑と、苦痛と、死と、嫉妬と、卑劣と、嘲罵と、圧制と、曲学と、因襲と、暴富と、人爵とに打克つことが出来る。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
人爵的の軽重ならばいざ知らず、心より発する尊敬などは自ら重んぜざる人に払うものはあるまい。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
然し、法王といふ意外きはまる人爵の出現に、百川の策は天啓の暗示を受けた。
— 坂口安吾 『道鏡』 青空文庫
そりやあ成程人爵の一つでせう。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
政治界は權勢、名譽、利祿及び人爵の中心點なり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
作例 · 標準
彼は人爵よりも、内面の豊かさを追求する人生を選んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
若くして人爵を得ることは、必ずしも幸福を意味しない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
古代中国の思想では、人爵よりも天爵(天が与える地位)が重んじられた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash