都上り
みやこのぼり
名詞
標準
文例 · 用例
現に国香の子の常平太貞盛もまた都上りをして、何人の奏薦によつたか、微官ではあるが左馬允となつてゐたのである。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
京の歌舞伎の役者達は、中村七三郎の都上りを聴いて、皆異常な緊張を示した。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
これゃ一つ参らねばなるまいといよいよ決心の臍を固めて今朝田舎を後に都上りを致したようなわけである。
— 新渡戸稲造 『イエスキリストの友誼』 青空文庫
一年は、謹慎していたが、もう、よかろうというので、都上りさ。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
……八坂の下で、焚火にあたっていた中の一人だ」「おぬしは、まるで蝦夷の子みたいな、都上りの童だった。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
いうまでもなく、覚一の願いがやっと叶えられて、都上りとなったための暇乞いで、またいつお目にかかれるやら……と、覚一はそうでもないが、草心尼には、心ひかれる身寄りも多い。
— 婆娑羅帖 『私本太平記』 青空文庫