走り下る
はしりくだる
動詞
標準
文例 · 用例
灌木雜草を踏みしだき、棘に面を傷られ、梢に袖を裂かれつゝも、幾畝の葡萄畠を限れる低き石垣を乘り越え乘り越え、指すかたをも分かでモンテ、マリヨの丘を走り下るに、聖ピエトロの御寺の火は、昔カインの奔りしとき、同胞の躯を供へたる贄卓の火のゆくてを照しゝ如くなり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
河峡はいよいよ狭く、流れはいよいよ急に、舟は危ふく触れんとして畳岩絶壁のすれすれを走り下る。
— 北原白秋 『日本ライン』 青空文庫
河峡はいよいよ狭く、流れはいよいよ急に、舟は危うく触れんとして畳岩絶壁のすれすれを走り下る。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
あとにて待ち合はすことにして、先づ暖を得むとて、天溪と共に走り下る。
— 大町桂月 『冬の榛名山』 青空文庫
間もなく麓の方へ走り下る、人の足音が聞こえてきた。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
(急な崖道を勢いをつけてトットと走りくだる)金吾 だけんど、足元から鳥が立つみてえに……(これもトットットッと走りくだる)壮六 おっとっとっと!
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫