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田圃

たんぼ
名詞
1
標準
文例 · 用例
ここから見おろすと少しの田圃がある。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
それでいわゆる足も空に、いつしか田圃も通りこし、山路へ這入った。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
ようやく田圃へ降りて銀杏の木が見えた時に、二人はまた同じ様に一種の感情が胸に湧いた。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
新宿を初めて見た時、田圃の中に建設された、一夜作りの大都會を見るやうな氣がした。
萩原朔太郎 悲しい新宿 青空文庫
周圍は眞闇の田舍道で、田圃の中に蛙が鳴いてる。
萩原朔太郎 悲しい新宿 青空文庫
駅までの田圃路を俥に揺られながら、私も母の云ふやうに、もう二三日でもゐてやればよかつたと思つた。
中原中也 亡弟 青空文庫
それからなほ三十分も飲んだ後、辞して立たうとすると、先刻は腰も打つたとみえ、腰が痛くてよろけさうになり、医者に助けられて自動車に入れられた時は、なんとも羞しく、玄関に立つて可笑しさを怺へてゐた奥さんの顔は、自動車が田圃の中の道路を走つてゐる間中、眼に浮かぶのであつた。
中原中也 亡弟 青空文庫
市から少し離れた、田圃の中に建つ校舎の様が、茫然淋しく心に描かれてゐた。
中原中也 校長 青空文庫