客側
きゃくがわ
名詞
標準
文例 · 用例
前駆の人たちを饗応したり、座敷のお取りもちをする者もはかばかしい者がいないであろう、中将は今日はお客側のお供で来ていられるだろうから」 すぐに子息たちそのほかの殿上役人たちをやるのであった。
— 行幸 『源氏物語』 青空文庫
外国のように長期興行が出来るならば格別、殆んど毎月替りというような現在のありさまでは、劇場側でも観客側でも万事が自然懸け流しという傾きになるのはよんどころないことで、この点だけは昔の方が優っていたらしい。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
主人側では新たに手に入れた名物の自慢をし、来客側ではそれに批評を試みたりなどして鰡八御殿の上では、興がようやく酣わになろうとする時に、隣家の道庵先生の屋敷の屋根上が遽かに物騒がしくなりました。
— 道庵と鰡八の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
主人側とでも云ふか、井河氏のほかに、例の局長とお婆さんの顔がみえ、客側として、日本人が四五人、そのなかに、満洲を本拠とする御用商、五十嵐組の若主人なる人もまじつてゐる。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
あらためて、いずれ後刻」 と、客側は、朱貴にみちびかれて、一応、客廊を渡って客舎の棟へひきしりぞく。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
五万ポンドが顧客側に渡りました。
— A Front of Brass 『鉄面皮』 青空文庫
招く方は、三井組、小野組、渋沢、三野村などの第一国立銀行の創立者で、招待されるお客側は、大蔵|卿その他の参議、大丞、大輔、権頭、いわゆる朝野の貴顕紳商である。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫