新声
しんせい
名詞
標準
文例 · 用例
ちょうど机の上に昨夕買って来た『新声』の卯花衣があったから、「雪チャン。
— 寺田寅彦 『雪ちゃん』 青空文庫
軍歌としての新声騰り、光栄身にあまる。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
そうしているうちに、義太夫の隆盛に連れて明治二十六年には神田錦町に新声館が建てられた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
たった二度観ただけであるから、その印象が薄いせいでもあろうが、私としては大阪の文楽よりもやはり東京の新声館の方がなつかしいような心持がする。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
わたしが新声館へたびたび行く頃には、毒々しい絵具などを塗り散らした活動写真の看板は見えなかった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
新声館へ曲がってゆく横町の角には、幾本かの幟が春風にゆるくなびいて、そこらの家の庭には木蓮や桜の花が白く咲いていた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
○十月、神田錦町の新声館にて東京の人形芝居を興行。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
二千余年の長夜の暗漸やく明けて、この国に新らしき生命の光もゆるや、彼も亦単身|孤塁、吟杖を揮つて赤門校裡の書窓より新声を絶叫したるの一人なりき。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫