真榊
まさかき
名詞
標準
evergreen (esp. one planted or used at a shrine)
文例 · 用例
磐が根に注連縄ひきはり、幣帛にしで結ひ垂れ、真榊の、鏡葉の音さやさやにうち清めて。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
斎場の正面のずっと高い石の壇上には、大熊老人の亡骸を安置しその下には、各名士から贈られた真榊や、花筒や、花環がギュウギュウ言うほど、おし並べられ、まるでアマゾン河畔の大森林を此処に移したかの感があった。
— 海野十三 『仲々死なぬ彼奴』 青空文庫
御幣、七五三縄、真榊の類が、そこでも焚かれているごまの煙りや、炉から吹き出している墨のような煙りや、湯気などに捲かれて見え隠れしている。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
大玄関には、四|旒の生絹、供えものの唐櫃、呉床、真榊、根越の榊などがならび、萩乃とお蓮さまの輿には、まわりに簾を下げ、白い房をたらし、司馬家の定紋の、雪の輪に覗き蝶車の金具が、燦然と黄のひかりを放っている。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
白黒の鯨幕、四|旒の生絹、唐櫃、呉床、真榊、四方流れの屋根をかぶせた坐棺の上には、紙製の供命鳥をかざり、棺の周囲には金襴の幕……昔は神仏まぜこぜ、仏式七分に神式三分の様式なんです。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
ところで、天然の生枝を祭木とする場合、今でも最も多く用いられるのは真榊であるが、これとても現在の一種類だけに固定したのは、どのような根拠かは判らないが、中古のことであり、その上この木の分布は全国的ではないのである。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
また真榊は匂わない。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
ロックはやつと言つた――「まさかきみは、あの小男がいつもうわさの高いロマンチックなルーデルで、あのちぢれつ毛の男がピッツバーグのポター氏だと言うつもりじやないだろうねえ」「いや、そのとおりじや。
— THE SCANDAL OF FATHER BROWN 『ブラウン神父の醜聞』 青空文庫
作例 · 標準
神社の祭壇には、常に清らかな真榊が供えられている。
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真榊は神事に用いられる常緑樹で、神聖な意味を持つ。
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庭に植えられた真榊が、風に揺れて心地よい音を立てる。
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