劇毒
げきどく
名詞
標準
deadly poison
文例 · 用例
たとえば亜砒酸鉛を使用すればいいが、劇毒であるから注意を要するとあるが、その注意のしかたは一言も書いてないから、この記事を読んだだけではちょっと物知りになるだけで実行できない。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
毒薬には劇毒で飲むと直に死ぬのも有ろうし、程経て利くのも有ろうが、かかる場合に飲んで直に血反吐を出すような毒を飼おうようは無いから、仕込んだなら緩毒、少くとも二三日後になって其効をあらわす毒を仕込んだであろう。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
幸にそれは劇毒で、政宗の毒味番が毒に中って苦悶即死したから事|露われて、政宗は無事であったが、其為に政宗は手ずから小次郎季氏を斬り、小次郎の傅の小原縫殿助を誅し、同じく誅されそこなった傅の粟野藤八郎は逃げ、目上の人即ち政宗の母は其実家たる最上義光の山形へ出奔ったという事がある。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
今朝ラファエレに聞くと、「あの薬は使い方一つで、一家|鏖殺位、訳なく出来る劇毒薬で、昨夜は少し利き過ぎなかったかと心配した。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
われは只だその仙方靈藥の劇毒の如く我創痍を刺し、我に苦痛を與ふるを感ずるのみ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
寒帯地とニューゼーランドハワイ等少数の島を除き諸方の原野山林沼沢湖海雑多の場所に棲み大小形色動作習性各同じからず、中には劇毒無類で人畜に大難を蒙らするもあれば無毒ながら丸呑みと来る奴も多く古来人類の歴史に関係甚だ深い。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
最後には劇毒ある蟾蜍の一種と変った。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
ところが鈍器で殴り殺すとか、又は刃物で突殺すとか、或は劇毒で殺すとか、とにかくそうした手段で即死させるんだったなら、なにもあんなに縛り着けて置く必要はない。
— 大阪圭吉 『とむらい機関車』 青空文庫
作例 · 標準
その植物の根には劇毒が含まれており、決して口にしてはいけない。
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ミステリー小説のトリックに、珍しい劇毒が使われていた。
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研究所では、劇毒物の取り扱いには厳重な管理が求められる。
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