苦菜
にがな異読 ニガナ
名詞
標準
Ixeris dentata (species of the daisy family)
文例 · 用例
蔓苦菜や蔓茘枝が逼ひ出してゐる竹籔の間の崖径を降つて、葦の穂が伸びかかつてゐる川ふちに、彼は一散に駆け降りた。
— 牧野信一 『繰舟で往く家』 青空文庫
昔イスラエルがモーセに率いられてエジプトを脱出した時、その当夜、家ごとに羔羊を屠ってその血を門口の柱と鴨居とに塗り、火に炙いてあまさず食い、また酵入れぬパンに苦菜をそえて食うべきことを命ぜられた。
— マルコ伝による 『イエス伝』 青空文庫
3 次に羔羊の肉や、苦菜を添えた酵入れぬパンなど、過越の食事が始まる。
— マルコ伝による 『イエス伝』 青空文庫
鹿児島県でも奄美大島の北の村々はやはりこの草をニギャナといい、にがいから苦菜だと説明せられている。
— 野草雑記 『野草雑記・野鳥雑記』 青空文庫
キッコはもう大悦びでそれをにがにがならべて見ていましたがふと算術帳と理科帳と取りちがえて書いたのに気がつきました。
— 宮沢賢治 『みじかい木ぺん』 青空文庫
」もうみんな、がやがやがやがや言って、なにがなんだか、まるで蜂の巣をつっついたようで、わけがわからなくなりました。
— 宮沢賢治 『どんぐりと山猫』 青空文庫
」がやがやがやがや、もうなにがなんだかわからなくなりました。
— 宮沢賢治 『どんぐりと山猫』 青空文庫
されば今夜六月の良夜なりとはいへ、遠いい物音が、心地よく風に送られて来るとはいへ、なにがなし悲しい思ひであるのは、消えたばかしの鉄橋の響音、大河の、その鉄橋の上方に、空はぼんやりと石盤色であるのです。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
作例 · 標準
春になると、野原には苦菜の黄色い花が咲き乱れる。
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苦菜は食用になり、おひたしや和え物にして食べられる。
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子供の頃、苦菜の花を摘んで花冠を作った記憶がある。
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