投げ棄て
なげすて
名詞
標準
文例 · 用例
彼れは力をこめて引剥すと、いま/\しげに夫れを丸めて庭に投げ棄てた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
」と、ぽいと投げ棄てるように言って、さっさと行ってしまった。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
夜明前には奥漢鉄路で捕えられた二百名からの党員が銃殺されて、珠江に投げ棄てられた死体が河畔の摩天楼の下に櫛比して河底に埋もれ、蛋民によって水葬されたのだ。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
は吸い窮めたる巻煙草を車の外に投げ棄て、次いで忙わしく唾吐きぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
きて、その一条を掻掴み、アと云いさま投げ棄てつ。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
」 渠は先にわが投げ棄てし銀貨入を手にしつつ、「私これ頂いときますよ。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
松ツァンは、二本の松葉杖を投げ棄ててタガネと槌を取った。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
プロレタリアートは、たゞブルジョアジーを武装解除した後にのみ、その世界史的見地に叛くことなく、あらゆる武器を塵芥の山に投げ棄てることが出来る。
— 黒島傳治 『入営する青年たちは何をなすべきか』 青空文庫