吠え付く
ほえつく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
標準
to bark at and chase
文例 · 用例
裏口で犬が頻りに吠え付くのを、松吉は小声で追っているらしかったが、そんなことはお登久の耳にはちっともはいらないらしかった。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
」 彼は祠の入り口まで立って来た湯沢医者の妻女に、吠え付くようにして言って、また祠の柱に身を打ち付けた。
— 佐左木俊郎 『或る部落の五つの話』 青空文庫
そのとき例の洋犬が出て来て、本来ならば主人に加勢してお角に吠え付くか咬み付くかしそうなものですが、却ってお角に嗾けられて、主人のアグネスに飛びかかって、とうとう咬み殺してしまったというわけです。
— 蟹のお角 『半七捕物帳』 青空文庫
また現在エロの大極楽園になっているという新宿なんぞも純然たる町外れで、時たま自動車が走ると犬が吠え付くという情ない状態であったから、今の人達に話したら本当にしない人が出て来るかも知れないと思う。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
「畜生ッ、――俺は怪しい人間じゃねえ」 血の臭いに酔って、無暗に吠え付く犬を叱り乍ら、桐油をすっぽり冠って、降りしきる細雨の中をやって来たのは、絵師の月岡米次郎こと、大蘇芳年の一風変った姿です。
— 野村胡堂 『芳年写生帖』 青空文庫
かくして我々はまた、陽光眩しい戸外へと踵を返したが、兵員たちはせっかく再生の喜びを抱いて上陸した陸地が無人の廃墟であり、そこから土人の娘一人飛び出してくるでもなければ、犬一匹|吠え付くわけでもないのに落胆したのであろう。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
だから、いつ、自分にも、ほえつくかもしれないからです。
— 小川未明 『僕の通るみち』 青空文庫
若者がなかへはいっていきますと、犬どもはほえつくどころか、いかにもうれしそうにしっぽをふりながら、まわりによってきて、若者のなげてやるものを食べました。
— グリム Grimm 『三つのことば』 青空文庫
作例 · 標準
見知らぬ人には吠え付くが、家族にはとても懐いている犬だ。
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郵便配達員に吠え付くのは、うちの犬の日課のようなものだ。
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「やめなさい、吠え付いちゃダメよ!」と彼女は愛犬をなだめた。
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