薬棚
やくだな
名詞
標準
medicine cabinet
文例 · 用例
急患があり、病院から小使が呼びに来たので栗栖は玄関へ出て行ったが、部屋へ帰ってみると、銀子が薬棚の前に立って、うろうろ中を覗いていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
ホントウにこの家の案内を知っているらしく、突当りの薬戸棚の硝子戸を開いて、旧式の黒柿製の秘薬|筥を取出して調薬棚の上に置いた。
— 夢野久作 『笑う唖女』 青空文庫
」 老博士はかういつて、薬棚からヨードホルムの壜を取出して来た。
— 大正十四(一九二五)年 『茶話』 青空文庫
そして劇薬から毒薬まで貯へられてある薬棚から、消毒薬と膏薬とを取りだして来て、塗つてくれた。
— 徳田秋聲 『閾』 青空文庫
その薬棚のやや前方、滑石の床の一所に、石で造られた長方形の、寝台のようなものが置かれてあったが、これぞ今日の言葉でいえば、気味の悪い外科用の解剖台なので、既に白布が取りのけられてあるのは、間もなく犠牲者が運ばれるのであろう。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
次に若林博士は、今一度ステトスコープを取り出して、少女の心音を念入りに聴き直した上で、向うの薬棚から小さな茶色の瓶を取って参りまして、その中の無色透明な液体を、心持ち顔を反けながら、脱脂綿の一片の上にポトポトと滴しました。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
……と思う中に、麻酔剤を嗅がせ終りました若林博士は、はだけたままの少女の胸を掻き合せますと、今度はツカツカと正面の薬棚に近づいてその片隅に突込んである美濃型、日本|綴の帳面を一冊取り出しました。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
その鼻の先の中棚に直径一|寸五|分、高さ三寸位の茶色の薬瓶がタッタ一つ、向うの薬棚から取出したまま置いてある。
— 夢野久作 『無系統虎列剌』 青空文庫
作例 · 標準
薬棚には、風邪薬や絆創膏など、常備薬がいくつか入っている。
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彼は、薬棚から頭痛薬を取り出して飲んだ。
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埃っぽい薬棚の奥から、古い薬が出てきた。
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