象嵌
ぞうがん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
inlay
文例 · 用例
また其の岬を大蛇灘が巻いて、めぐつて、八|雲崎、日暮崎、鴨崎、御室、烏帽子岩、屏風岩、剣岩、一つ一つ、神が斧を打ち、鬼が、鉞を下した如く、やがては、巨匠、名工の、鑿鏨の手の冴に、波の珠玉を鏤め、白銀の雲の浮彫を装ひ、緑金の象嵌に好木奇樹の姿を凝らして、粧壁彩巌を刻んだのが、一|目である。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
その指には、白金の小蛇の目に、小さな黒金剛石を象嵌したのが、影の白魚のごとく絡っていたのである。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
地の総銀一面に浮彫の波の中に、うつくしい竜宮を色で象嵌に透かして、片面へ、兎を走らす。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
――それに朧銀台の太鼓に、七賢人を象嵌して載せた、その上へ銀の鶏を据えたんです。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
」 清水の面が、柄杓の苔を、琅※のごとく、梢もる透間を、銀象嵌に鏤めつつ、そのもの音の響きに揺れた。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
その中に正誤表を作った事や、象嵌で版型を改めた事を言った。
— 森鴎外 『不苦心談』 青空文庫
そのうちに第一部の正誤が出来たので、一面紙型を象嵌で直し、一面正誤表を印刷することを富山房に要求した。
— 森鴎外 『訳本ファウストについて』 青空文庫
第一部の象嵌は出来た。
— 森鴎外 『訳本ファウストについて』 青空文庫
作例 · 標準
この古いピアノの装飾には、美しい象嵌細工が施されており、芸術品のようだ。
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職人が、黒檀の台座に象牙を象嵌して、繊細な絵柄を作り上げていた。
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彼女の指には、細かな螺鈿(らでん)の象嵌が施されたリングが光っていた。
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ウィキペディア
象嵌(ぞうがん、象眼とも)は、一つの素材に異質の素材を嵌め込む工芸技法。
出典: 象嵌 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0