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松樹

しょうじゅ
名詞
1
標準
pine tree
文例 · 用例
それから暫らくのこと、私の勤務先は、日本橋の三越デパートメントの裏で、日本銀行と向いあったところだが、その建物の中で私たちが占めている室からは、太田道灌以来の名城を、松の緑の間に、仰ぎ見られるので、はじめて松樹国の日本に落ちついた気がした。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
その水松樹の垣に囲まれた、暗い庭さきにみんな這入って行きました。
宮沢賢治 種山ヶ原 青空文庫
その晩もとうとう寝床を起きてしまいまして、幸い月夜でもあり、旅館を出て、錯落とした松樹の影を踏みながら砂浜へ出て行きました。
――或はKの溺死 Kの昇天 青空文庫
厚さ一センチ程度で長さ二十センチもある扁平な板切れのような、たとえば松樹の皮の鱗片の大きいのといったような相貌をした岩片も散在している。
寺田寅彦 小浅間 青空文庫
其の松樹の種子よりして苗となり、苗よりして稚松となり、稚松よりして今存するところの壯樹となりたるまでは、時々刻々に生長し居るので有つて、昨日の該松樹が昨年一昨年、乃至一昨々年の松樹と異なるが如く、昨日の該松樹と今日の該松樹とは、必らず異なつて居るのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
若し又其の松樹にして漸く老い、漸く衰へ、一半身は枯れ、終に全く枯るゝに至るとすれば、明日の松樹も亦今日の松樹と異なり、明年の松樹も亦今年の松樹と異なるのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
一切の物は皆一松樹の如きのみである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
此理によつて同一松樹も、實は同一松樹では無い、日々夜々に異なつたものになつて居るのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
作例 · 標準
海岸沿いに並ぶ見事な松樹が、強風から村を長年守り続けてきた。
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冬の冷たい空気の中で、松樹の深い緑が一際鮮やかに映えている。
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庭師が丁寧に剪定した松樹は、まるで芸術品のような美しい枝ぶりを誇っている。
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松樹(しょうじゅ) — 幻辞.com