開陳
かいちん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #25022 · 青空 78 例
標準
stating (one's views)
文例 · 用例
博識の人が、おのれの知識を機会ある毎に、のこりなく開陳するというのは、極めて自然の事で、少しも怪しむに及ばぬ筈であるが、世の中は、おかしなもので、自己の知っている事の十分の一以上を発表すると、その発表者を物知りぶるといって非難する。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
私たち不勉強の学生たちを気の毒に思い、彼の知識の全部を公開する事は慎しみ、わずかに十分の三、あるいは四、五、六くらいのところまで開陳して、あとの大部分の知識は胸中深く蔵して在るつもりでいたのだろうけれども、それでも、どうも、周囲の学生たちは閉口した。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
ああ、けれども人は、その知識の十分の一以上を開陳するものではない。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
意見を開陳することは許されなかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
それでこの学者が自分の題目だけを追究している間は少しの不都合も起こらないのであるが、一度こういう学者たちが寄り合って、互いに科学というものの本質や目的や範囲に関する各自の考えを開陳し合ってみたら、その考えがいかに区々なものであるかを発見して驚くことであろうと思う。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
がぶがぶ大コップの果汁を飲んで、やおら御意見開陳。
— 太宰治 『愛と美について』 青空文庫
自由|濶達に、意見の開陳など、とてもできないのである。
— 太宰治 『酒ぎらい』 青空文庫
原田もここは必死、どもりどもり首を振って意見を開陳し矢鱈にねばる。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫