矮少
矮少
名詞
標準
文例 · 用例
而して我徳川時代に於ける平民の位地を観察すること前陳の如くなりとせば、彼等は其「粋」をも、其「侠」をも偏固なる、矮少なる、むしろ卑下なる理想となしたることも亦、明らかならむ。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
我は荒漠たる原野に名も知れぬ花を愛づるの心あれども、園芸の些技にて造詣したる矮少なる自然の美を、左程にうれしと思ふ情なし。
— 北村透谷 『秋窓雑記』 青空文庫
われ等が現在の矮少な状態に於ては、恋愛は実際大抵の人々にとつてあかの他人である。
— エンマ・ゴルドマン 『結婚と恋愛』 青空文庫
野鼠の様な地球の険しい背なかを匍匐することはそも誰が始めたかを痩せて矮少である ORGANE を愛撫しつゝ歴史本の空ペエヂを翻へす心は平和な文弱である。
— 李箱 『LE URINE』 青空文庫
白沢山の登りに懸るあたりからそろそろ陣竹や矮少な木本の藪が始まるけれども、僅ばかりの登りであるから直に三角点に達する。
— 木暮理太郎 『利根川水源地の山々』 青空文庫