万に一つ
まんにひとつ
表現名詞-の形容詞
標準
one in a million (chance, etc.)
文例 · 用例
万に一つの誤りをも恐るるならばむしろ一切意見の発表を止めねばならない。
— 寺田寅彦 『科学上における権威の価値と弊害』 青空文庫
万に一つが恐ろしくては東京の町など歩かれない。
— 寺田寅彦 『藤棚の陰から』 青空文庫
同時に新聞社へ宛てて神経衰弱がヒドクなったようだから一箇月ばかり静養して来る……という意味の届けを出して、警視庁の手の届かない遠い処へ飛ぶつもりでいるのだから万に一つも捕まる心配はない。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
御封印付のお納戸金を扱うておるほどの店じゃけに、万に一つも家柄に疵が付いてはならぬ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
しかし科学者としては事がらの可能不可能や蓋然性の多少を既成科学の系統に照らして妥当に判断を下すほかはないので、もし万に一つその判断がはずれれば、それは真に新しい発見であって科学はそのために著しい進歩をする。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
気立のやさしい、膚も心も美しい人じゃによって、継母|継児というようなものではなけれども、なさぬなかの事なれば、万に一つも過失のないように、とその十四の春ごろから、行の正しい、学のある先生様を、内へ頼みきりにして傍へつけておかしゃった。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
また万に一つもと、果敢い、細い、蓮の糸を頼んだ縁は、その話で、鼠の牙にフッツリと食切られたが、…… ドンと落ちた穴の底は、狂気の病院|入じゃ。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
もし隣の室を覗いた時に、私と同じ私がスヤスヤと寝ていたとしたら、それはドンナに恐ろしい事だろう……とはいえ又、万に一つ隣の室に誰も居なかったとしたら、その恐ろしさが何層倍するだろう……と……。
— 夢野久作 『ビルディング』 青空文庫
作例 · 標準
万に一つ成功する可能性があれば、彼は挑戦を諦めないだろう。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
そんな万に一つの奇跡を、私たちは信じて待つしかなかった。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
万に一つ失敗したとしても、後悔しないように全力を尽くそう。
Illusions AI · gemini-2.5-flash